特に胃癌や大腸癌は早期発見すればほとんどの方が治癒します。当院では食道癌・胃癌・大腸癌の早期発見を心がけています。
内視鏡検査をうけて苦痛を感じ、検査から足が遠のいてしまう患者さんがいます。
このような方が胃癌や大腸癌になってしまうと非常に不幸です。
また、他院で鎮静剤を使用されたがあまり効かなかったという声も聴きます。
そのため当院では通常の検査で苦痛を感じる方にはしっかり鎮静剤を使用することで、苦痛なく眠っている状態で行う内視鏡検査を実践しています。当院では全例に酸素吸入をしながらモニターを装着し呼吸・心拍数を常時観察しながら安全に検査を行っています。過去に1万を超える多くの鎮静内視鏡検査を行っていますが、幸いトラブルの経験はありません。安心して検査を受けてください。
ガイドラインに基づいた世界基準の内視鏡の洗浄を行っております。内視鏡を介した病気(B・C型肝炎やHIV)の感染には、特に注意を払っております。
眠っている状態で内視鏡検査を希望される方は車の運転で帰ることはできません!
2007年開業時より2019年4月までに15,000件以上の内視鏡検査を施行しています。
2018年は胃内視鏡検査を約1,150件、大腸内視鏡検査を約550件施行しました。
胃内視鏡検査は、以下の3つの方法で行っています。
鼻・口からの検査ではキシロカインという局所麻酔薬で鼻またはのどを痺れさせてから検査を行います。
眠った状態で行う検査はキシロカインによる麻酔は行いません。
体調や年齢、来院時の状態によって、最適な検査方法が異なります。
選択基準の表をご確認いただき受診できる検査の目安としてください。
ご不明な点がございましたら、直接ご相談ください。
条件 | 鼻からの検査 | 口からの検査 | 眠った状態で行う検査 |
---|---|---|---|
症状有 | ▲ | ● | ● |
健康診断・40歳以下 | ● | ● | ● |
50歳以上 | ▲ | ● | ● |
胃・十二指腸潰瘍既往 | ▲ | ● | ● |
不安・前回苦しかった | ● | × | ◎ |
検査後仕事に戻る | ● | ● | × |
車で来院した | ● | ● | × |
◎:最適、●:適、▲:可能、×:不可
私が総合病院に勤務していた時は、外来で行う大腸内視鏡検査の際は自宅で下剤を飲んで来院してもらうという方法をとっておりました。その際、以下のような苦情を多くいただきました。
その経験から、当院では患者様に快適で苦痛なく大腸内視鏡検査を受けていただくために、検査準備用の個室を2室準備しております。
まず、朝ご来院していただき専用の個室で下剤を飲んでいただきます。部屋にはウォシュレットのついたトイレとテレビとソファーを備えており、付き添いのご家族も一緒に快適に過ごせます。
看護師が訪室し便や体の状態をチェックするため、初めてでも安心して検査の準備ができます。
ご希望の患者様には眠った状態で行う苦痛のない内視鏡検査を行います。
術後の回復室を完備しております。
大病院では難しい快適な検査を受けてみてください。
2.5センチ大の早期がんです。
生理食塩水をポリープの基部に局注し針金の輪(スネアー)をかけて通電します。
ポリープを切除した後です。
クリップで切除面を縫縮し終了。この間約4分30秒。
大腸がんは増加しており、これからも増加することが予想されています。
現在、便潜血による大腸がん検診が行われていますが、早期がんの半数が陰性、進行がんであっても10%が陰性になると言われていますので安心できません。
また、平坦な腫瘍や陥凹(へこんだ)した腫瘍は内視鏡検査以外では見つけにくいこともあり、当院では大腸内視鏡検査をおすすめしております。
当院では盲腸までの全大腸の観察を行っており、到達率は99%以上です。大腸内視鏡検査は腸管を送気し観察しますが、この際空気ではなく医療用二酸化炭素(CO2)を使用しております。
二酸化炭素は空気に比べ体内へ200倍以上吸収され、おなかの張りが少なくすむため、楽に検査を受けることができます。